小暑〜星に願えばいいってもんじゃないんだ。

7月7日ごろから大暑まで

梅雨明けの待たれる今日この頃、いかがお過ごしですか?

二十四節気にもついに『暑』の文字。

例年、小暑の頃に梅雨が明け、本格的な夏を迎えます。

暑中お見舞い申し上げます

お世話になっている方や友人への暑さをねぎらう便りは、大正時代に広く送られるようになったそうです。

小暑から立秋の間に出すのが『暑中見舞い』。

立秋を過ぎると、『残暑見舞い』となります。

最近送ってないです…

七十二候

初候 温風至(おんぷう いたる):暖かい風が吹いてくる

次候 蓮始開(はす はじめて ひらく):ハスの花が咲き始める

末候 鷹乃学習(たか すなわち がくしゅうす):鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える

七夕

七夕は五節句のひとつであり『七夕(しちせき)の節句』と呼ばれます。

こと座のベガと、わし座のアルタイル。

天の川を挟んだ二つの星が、織姫と彦星です。

恋に夢中になるあまり、大切な仕事をしなくなってしまった二人。

天帝によって泣く泣く引き離され、年に一度だけ会えることになりました。

そんな伝説と、日本に古くからある棚機津女の伝承、機織り上手の織姫にあやかる乞巧奠(きこうでん)という風習などが混ざり合って、今の形になったと言われています。

棚機津女とは…古代の日本では、聖なる乙女(棚機津女)が水辺の小屋にこもって神の衣を織り、訪れた神に穢れを持ち去ってもらう祓えの行事が行われていました。

また、昔はサトイモの葉に溜まった露を『天の川の雫』と考えていて、

その露で墨をすり、梶の葉に和歌を書き、字の上達を願ったそうです。

江戸の頃から梶の葉に代わって、短冊に願い事を書いて星に祈る祭りとなりました。

つまり…

おおよそ短冊に書くべきは、芸事や技能・字の上達を願う内容。

『お金持ちになりますように』とか、

『彼と両思いになりますように』とか、

『世界平和』とか…

これらの願いは、どうやら専門外のようです。

みなさま、今年は、お気をつけくださいませ。

七夕飾りあれこれ

短冊:願い事を書く色紙。五色(後述)を用います。

吹き流し:織姫の織り糸を表しており、五色を用いて魔除けの意味もあります。

網飾り:魚を捕る網を表しています。豊年豊作大漁の願いを込めて飾ります。

折鶴(千羽鶴):長寿を願い、長寿のシンボルである鶴を折り紙で折ります。

神衣(かみこ):紙の人形(着物)を飾ると、裁縫が上達し、着るものに困らなくなるといわれています。災いを人形に移すという意味もあります。

財布(巾着):金運上昇を願い、折り紙で折ったり、本物の財布を下げたりします。

くずかご:ものを粗末にしないという意味で、七夕飾りを作る時に出た紙くずを、折り紙のかごに入れてつるします。

陰陽五行

ごしきのたんざく〜♩と歌うように、七夕飾りの短冊や吹き流しは、五色とされています。

五色ってなんでしょう?

実はこれ、日本の様々な習わしの根拠として存在している『陰陽五行説』に基づくものなんです。

陰陽五行説とは、この世に存在する全てのものは、相反する二つの性質を持つ陰陽の調和から成り立ち、木・火・土・金・水の五つの気(五行)によってできているという考え方です。

五行はそれぞれ配当があり、この五色が、短冊や吹き流しに用いられる色となっています。

黒の代わりに紫を用います。

七夕飾りや笹は、本来川に流して清めるものでした。

さすがに今では流せませんが、七夕の翌日には取り外す方が良いとされています。

ほおずき市

7月9日・10日は浅草にある浅草寺のほおずき市です。

この日に観世音菩薩にお参りすると、なんと四万六千日分の功徳があると言われています。

「ほおずきの実を水で丸呑みすると、大人は長患いの病気が治り、子供は腹の虫気が去る」という民間信仰があったため、縁日でほおずき市がたつようになったそうです。

オオガハス

千葉県千葉市の検見川にある遺跡から発掘された、2000年以上も前の蓮の実から、発芽・開花した古代蓮です。

千葉市の花で、ちはなちゃんというキャラクターもいます。

千葉公園の蓮池で、六月下旬から七月にかけて開花するそうです。

https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/chuo-inage/ogahasu-kaika2013.html

土用入り

夏の土用は立秋前18日間のことで、七月二十日ごろに、土用入りします。

土用しじみ、土用餅、土用うなぎなど、この時期は精のつくものを食べる習慣があります。

夏の暑い時期を乗り切るために、栄養価の高いうなぎを食べる習慣は、万葉集にも詠まれているほど古いもの。

土用にうなぎを食べるという習慣となったのは、江戸時代の学者・発明家である平賀源内が、夏にうなぎが売れずに困っている鰻屋の主人のために発案したという説が有名です。

ビタミンA・B群が豊富なうなぎですが、栄養状態の良い現在の日本では、夏バテ防止効果は低いそうです。

しかもうなぎが美味しいのは冬眠前の晩秋から初冬の頃です。

とはいえ、やっぱり食べたくなるこの時期のうなぎ。

タレもいいけど、わさび醤油でいただく白焼きが、私は好きです。

この時期は夏野菜も美味しいですよね。

美味しく食べて、元気に夏の走りを楽しみましょう。

幕張BASEさんに書かせていただいている二十四節気の連載も、次回の大暑で最後となります!!

あっという間の一年。

次回はついに最終回!!

大暑にてお会いしましょう。