立秋〜秋が来たから、空をみあげよう
2018年8月24日 2018年9月19日

立秋 二十四節気 十三番 太陽黄径135度 今の暦では八月七日ごろから処暑まで
七十二候
- 初候 涼風至る(りょうふういたる)
- 次候 寒蝉鳴く(ひぐらしなく)
- 末候 蒙霧升降す(のうむしょうこうす)
まだまだ夏真っ盛り!ですが、暦の上ではもう秋。
暑さは夏の名残として捉え、「残暑」となります。
(暑中見舞いから残暑見舞いになります。)
暑いとはいえ、この頃から少しずつ「小さい秋」が見つかります。
この時期一番の見所は、何と言っても、空。
どんと高くそびえ立つ入道雲に変わり、巻雲、巻積雲や高積雲などがあらわれてきます。
どれも昔から、「天気が変わる」目印にされてきた雲です。
巻雲とは、刷毛で描いたような美しい雲で、「すじ雲」とも言われます。
巻積雲とは、小さな雲がたくさん並んだもので、「うろこ雲」とか「いわし雲」などと言われます。
高積雲とは「ひつじ雲」のことです。
中でもおすすめは「夕方のすじ雲!!!」
清少納言が「秋は夕暮れ」と言い切るほどに、日本人は秋の夕暮れを愛でてきました。
この時期は日暮れが徐々に早くなり、大気中の湿度も下がってくるため、夕焼けはいつもより美しく感じます。
そんな夕焼けの美しさを倍増させる役者が、すじ雲なんです(あくまで私見)。
その理由は二つ。
1)高いところにできる
澄んだ秋空をより高く、感じさせてくれます。高いところにあるので、夕暮れ時に一番遅く色づきはじめ、低い雲が黒くなりはじめてもまだ明るく輝きます。
2)形が実に多彩。
薄く変化しやすい雲なので、斜陽に照らされると、ピンク、黄色、オレンジ…と実に多彩な表情を見せてくれます。
なんとなく力が入っていた夏仕様の心と体を、ふっと緩めてくれるような柔らかな美しさです。
ぜひ夕暮れ時を楽しみに、まだまだ暑い日中を乗り越えましょう!